PC98の音源っぽい環境を構築するメモ。
概要
PC98を意識した音楽環境を構築する。
元々自分が小さい頃からPC98を弄っていたのとか東方旧作がPC98シリーズで動いてたのとか
自分が好きな曲がPC98っぽい音源で鳴っていたのとか色々ある。
PC98の音源
音源ボードPC-9801-86(26/26Kはとりあえず考えない)
チップはYAMAHAのYM2608が載っている。
これは、以下の音源をコントロール可能。
- 4OPのFM音源6ch
- SSG音源3ch(3chをミックスして出力)
- リズム音源
上記を再現するのをメインとします。
資料
NEC PC-9801-86 サウンドボード – radioc.dat (fc2.com)
DACは通ってないけどまぁ問題なかろと思います。
DAWでPC98の音源を再現
とりあえずこういう形で選びました、ってのを記載します。
間違っている可能性も多々あるのでその場合はコメントいただけると助かります。
まずはFM音源。
これは、以下の音源のどちらかでOKかと。いずれもメガドライブで導入されてる音源です。
- RYM2612
- ChipsynthMD
YM2608とYM2612は、FM音源部分の互換性があるため、
メガドライブの音源を引っこ抜いてくればそれっぽくなります。
PSG音源は、AY-3-8910と互換性があるらしく、
これを再現するVSTiを利用すればOK。以下が一番見つけやすい。
- chipsounds
ちなみにAY-3-8910は複数種類ありますが、
これはマスタークロックの違いだそうです。
ただ、実際のところマスタークロックから分周を求めて入力されるため、
まずチップのマスタークロックの情報が必要。
YM2608はマスタークロックが8MHzになります。
あとはデータシート参照になるのですが、
ちょっと見方も不明なところがあるため、類似の資料を参照。
YM2203のレジスタ設定(FM音源編) – 滴了庵日録 (hatenablog.com)
PSGのクロックについては分周比を使って求めるみたいで、
上記の通りマスタークロックは8MHzのため、「マスタークロックのプリスケーラ」から
分周比を1/4にしてしまう、と。
結果、2MHzになるため、AY-3-8910(2MHz)を選択。
3chをミックスして出力のため、chipsounds上に3音源分の設定を追加、
これをMIDIトラックからコントロールする形にする。
※ただ、コントロールが面倒であればトラックごとでもいいと思うんだよな。
リズム音源については、ここのリズム音源使わせてもらう。
そこそこ似ているので。
J’aime la musique — FMP (sound.jp)
これで準備終わり。