ChipsynthMD買った。

概要

ソフトシンセを買ったのでその情報を控えておく。

ChipSynthMD

Plogue開発のチップ音源エミュレータ。 https://plogue.com/products/chipsynth-md.html

エミュレート対象は、

  • YM2612(YAMAHA製のFM音源)

  • SN76489(Texas Instruments製のDCSG音源)

「メガドライブ」の音源構成ですね。

YM2612って何

YAMAHA系列のFM音源で、

  • 4Operator(エンベロープあり)

  • 同時発音数6音

  • 9bitの内部DAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する回路)

って音源です。

DACについては結構クセがあって、ディストーション回路付きなのもあるのか、
音が結構ノイズ混じりの音になったりするみたいです。(実際なった)

なので、ドラムとかベース等でこっそり使うのがいいのかもなと思います。

※追記
どうもCh.3で特殊なモードがあって、パーカッションみたいな音が出る様子。
http://www.smspower.org/forums/592-YM2612Questions

SN76489って何

TI系列のDCSG音源で、

  • 矩形波チャンネル構成

  • 3音+ノイズ1音の同時出力が可能

  • パートごとに音量を変更可能(PSGだとそういうのできないっぽい)

  • ただハードウェアエンベロープはなし

  • ノイズが面白い仕様になってる様子
    参考URL:http://keim.hatenablog.com/entry/20080918/p1

つまり音源としては

  • 矩形

  • ノイズ

  • PeriodicNoise(Duty比6.25%(or6.67%)の矩形波)

が存在するという。

ちなみにPeriodicNoiseはCh.3の周波数で音程をコントロールできる設定がついてるため、
実質的にデューティ比の違う矩形が出る形になる。
(Ch.3の周波数でのコントロールを解除すると固定の周波数になる)

音源全体

メガドライブ上ではFM音源6音(DACも可能)+DCSG4音(3音+1ノイズ)で、
合計10和音鳴らせるなかなか豪勢な音源構成。

PeriodicNoiseは正直機能があることを知らなかったし、
文献も少ないわで
どうしてこんな音源載っけたのさという感じはある・・・w

(余談。RackExtensionでもSN76489音源エミュレータが存在するんだけど、
そっちは「ShortNoise」って名前の波形としてPeriodicNoiseをCh.3の周波数で鳴らす構成にしているっぽい)

音源の使用用途

まずソフト音源としての使い方がメイン。

スタックはFM6音+DCSG4音を行えるみたい。
ただ、パッチの選択幅が狭い(パッチ2種類のうち1個orDACだけ)ので、
パッチを2種類作り込む+DAC重ねて、あとはディレイやパン振るみたいな使い方になる予測。
(実際各スタックにDelayパラメータが存在する)

マルチティンバー音源として使う

この音源のすごいところは、VGMフォーマット(チップ音源を鳴らすログファイルみたいなの)を読んで
曲を鳴らす機能が存在する。

つまり、VGMフォーマットのデータを書いてそれを鳴らすという
マルチティンバー音源の役割も果たすことができる。
(ちなみに上記の10音が同時発音可能)

VGMフォーマット作成ツールはいくつか存在するが、
今だったらdeflemaskがいいかな、と思う。

http://deflemask.com/