腱鞘炎による作業困難への対策。

一番影響が大きいと思われる腱鞘炎について対策がひと段落ついたのでメモ。

概要

現在自分の右手首が腱鞘炎で正常に動作しない。

具体的には、以下の内容。

  • 手首の垂直軸方向を基準にした左右回転について不具合が発生している

イメージしづらいが、具体例を挙げると、フルサイズのキーボードを打っているとき、
手首を回転させてエンターキーを押そうとすると痛みが発生するといえば良いか。

またマウスを右手で操作するとき、その変更や移動において痛みが発生する。
これは譜面をマウスで細かく調整する現在の作曲スタイルからすれば致命的。

よって、別途対策を試みる。

小さいキーボードを使う

手のひらに収まる程度のキーボードを使ってキー入力を行う場合、Enterキー等の入力で手を回転しなくてよくなる。

例えばこういうの。(今利用しているキーボード)

これは、Enterの位置がLキーの隣にあるため、指をキー1個分ずらせば押せる形になる(キーに書かれてる文言は違うけど)

また、数字キーやファンクションキーは他のボタンと組み合わせて押すことが可能になるため、
設定によって行使可能となる。

これにはキーボードの関係でQMK firmwareというファームを利用する必要がある。

マウス機能をキーボードからコントロールする

下記URL参照

キーボードでマウス操作を可能にする。 – MachiaWorks (machiaworx.net)

これによってマウスに持ち替えて操作しなくてもよくなった。

DAW操作も問題なく行える。

ちなみにこのアプローチはプログラム内への機能組み込みが必要なため、低機能なMCUだと容量の関係で
情報が入らない可能性があるため、動作するかはキーボードに依存する。

自分が使っているのはProMicroだったがこれは格納可能な様子。

DAWのUIサイズ変更

上記の対応は行ったが、DAWによってはUIサイズが小さいため、
OS側の制御ではなくDAW側の制御でサイズを変更することで対応。

今のところReasonとLiveは対応可能。

感想

1・2番めにたどり着くまでにかなりの時間とお金を費やしたわけだけど、
とりあえず対策が見つかってよかったなあと考える。

最初痛みのためにMIDIキーボードをPCキーボードで作れないかなという観点から始まって、
そこから自作キーボードに触れ始めた。
(だから選択肢にMIDI出力は当然ながらあったし、実際ファームウェアを一から作ったりしてた)

ただ、結構細かい設定するのに作り込みが必要なのと特定の配置だと作業が困難なことがわかったり、
現在のコロナ下において必要なマイコンボードやMCUが入手しづらかったりで色々お試しせざるをえなくなった。
(RP2040でキーボード作ったり、表面実装検討したり)

で、色々あって購入してみたキーボードでこういうアプローチはどうだろうと試してみたところ問題なかったので、
いくつかDAWを使ってみたり日常的な運用にシフトしてみて、今に至る。

正直なところたまたま解決の糸口が見つかったという感じ。

3番目は補助的な役割ではあるけど、できると快適になる。