疑似分割型キーボード「Picobd」
公開URL
MachiaWorks/picobd: 40% keyboard using Raspberry Pi Pico. (github.com)
完成品
開発経緯
以下の要素を満たすキーボード(PCB)を求めていたため作ることにした。
- 単純な構成で作れるPCB
初学者の学習用にマイコンボード・ダイオード・キースイッチがあれば動くような形にする。
よって表面実装等は不要な構成とする。 - 小型(30-40%程度)のキーボード
自作キーボードの特徴的な部分として60%以下のキーボードが存在すると考えているので、その美味しい部分をすぐに味わえるようにする。 - 各人が発注できるように基板の設計を公開予定にする
- 現状すぐ手に入るMCUで作れるようにする
今世界的にAVR・STM32が不足している状態のため、まだ割と市場に出回ってるRP2040を使えるキーボードを選択。
ただ、RP2040を採用しているキーボードは数が少ないため、過去の資産ももってない自分が作るのが丁度いいと考えて形にする。 - 標準的なマイコンボードを使って作れるキーボード
RaspberryPi財団標準のボードになるため、ディスコン等ですぐ市場からなくならないであろうと考える。 - 単純な配線設計にする
他のProMicro使ったキーボードの設計を見ると、結構無理のある位置にProMicroを装備しているのもあって、なんとかRaspiPicoを込み入った位置に置かない構成にできないかと考えた。
あと難しい構成に挑んだ際の成否の確認が困難で出費が1回あたり1万円くらい飛ぶのは痛いので、できる限り失敗を少なくするよう、配線の確認が容易な設計にする。 - マイコンボード本体のスイッチを押せるようにする
RaspiPicoやRP2040マイコンボードの場合、本体にスイッチが入ってるのがほとんど(場合によってはそのためにピンを省略している)なため、これを手元で押せるような構成にしておく。もちろんひと目で見えないようにするのも手だけど。
参考にしたもの(持ってないのがほとんどだけど)
Relic
Founder’s Edition Relic PCB – MechVault
見かけの形は参考にした。
ただ、そもそもの開発経緯のひとつが「標準的なマイコンを利用する」事なので、RaspiPicoを付けられる構成って考えるとこのレイアウトしかねえな、ってなった。
QAZ
QAZ Keyboard PCB | Coffee Break Keyboards (bigcartel.com)
なかなか再販されないので自分でそれっぽい構成を作ってみた。
ただ作っているうちに別の考えが浮かんできたので、最終的には違うものになったと思う。
MiniVan系列
ロースタッガード配列であることを重視しており、構成は割と参考にしてる。
あと十字キーは入れるようにした。
ただ、自分はスラッシュではなく傍線キーを入力できるようにしていたのである。
Planck
ケースの大きさやネジの位置は参考にしてる。
最初Planckケースに格納できるような寸法に仕上げたけど、結局マイコンボードに直接コネクタを挿す形になったため、装着は無理そう。
やるとするとドーターボードつかうとか、もしくは寸法同じで穴あける位置を変更するとかになりそう。
C-13x
flurples/C-13X: alice qaz-ish board designed by flurples (github.com)
下手すると個人でこれ作れちゃうんだーってのがびっくりした。
これ作るときにRP2040マイコンボードを採用して、動作確認とした。
ファームウェア
PRK firmwareを利用。
他にKMK firmwareも利用可能だし、いずれQMKも対応されるであろうと考える。
その時は更新かなと。
GithubにはPRK firmware版を公開予定。
今後の予定
- USB type-Cを使いたい
RP2040zeroを使って対応予定、それとは別にRaspiPicoを使った設計は残しておきたい。
(上記の通り標準的なマイコンボードで作れるキーボードなので) - レイアウトを少し整理したい→別途対応
親指Ctrlを想定した構成にしているが、レイアウトをもう少し詰められそうなので整理してみる - Githubに公開→完了
- 配線の整理
結構汚いのでこれを整理予定 - キーの調整
人差し指の直下にCtrlキーが来るように調整を行う
基板をrev2として作らないとだめかも