====== クラス・オブジェクトについて ======
==== 資料 ====
https://miniscript.org/files/MiniScript-QuickRef.pdf
__isaについて
https://miniscript.org/wiki/Isa
==== 概要 ====
クラスまたはオブジェクトは、Miniscriptにおいては親を指す特別な __isa エントリを持つマップです。
また、ドット構文で呼び出された関数は、呼び出されたオブジェクトを参照する自己変数を取得します。
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==== 説明 ====
正直クラスの概念は理解が難しいので、特に使う予定が少なければ最初は読み飛ばしても大丈夫です。
が、情報がないと困る(特に自分)ので、書いておきます。
Miniscriptにおけるクラスは、ここでは「特殊なマップ変数」という扱いになります。
通常のmapと違って特殊なのは、以下の内容です。
* 各種変数・関数の呼び出し方が「class.変数」「class.関数」となっていること
* 「__isa」というエントリーが存在していること
__isaは、マップの基本クラスを参照する特別なエントリーという位置づけになっております。
クラスから作成したインスタンスでは、この基本クラスの情報を参照して関数を呼び出したり、変数として取り扱う際の情報を参照する位置づけになります。
サンプルに__isaの内容を呼び出すプログラムも書いてみました。
==== サンプル ====
shape={"sides":0} //クラスが持ってる変数の定義。(マップとして定義する)
square = new shape //先程定義した変数をクラスと見てインスタンスを作成
square.sides=3 //作成したインスタンスのメンバ変数を書き換え
square //インスタンスの情報を表示
square.__isa //__isaエントリを確認。今のところメンバ変数sidesのみ記載
x=new square //さっき作ったインスタンスをクラスと見てインスタンスを作成(継承の取り扱い)
print x.sides //継承したインスタンスのメンバ変数を表示
shape.puresq=function //メソッド(関数)の定義。言ってしまうと「クラスを作ってしまった後から」クラスに追記することになる
return self.sides*self.sides //sidesというメンバ変数の二乗を返す
end function
print x.puresq() //作成したメソッドをインスタンスから呼び出し
square //インスタンスの情報を表示(見かけ変わってないですね)
square.__isa //__isaにはクラスの情報が書かれている。ここでpuresqメソッドが加わっていることを確認
==== サンプル出力 ====
{{:oop:20230114_output.png|}}